ケーブルとは?構造やメリット、選定のポイントまで解説!
ケーブルの概要
ケーブルとはシンプルに表すと「電気を伝送するための物」です。
「導体」という電気が流れる物質を中心に、「絶縁体」という電気が外に漏れるのを防ぐ層を周りに被せた構造をしています。
これらを複数束ね、さらに外側にシースと呼ばれる絶縁被服をかぶせた状態のものをケーブルと総称します。
ケーブルの構造について解説
導体
前述の通り、導体は実際に電気が流れる部位のことです。
規格にはUL規格のAWG(American Wire Gauge)、JIS規格のSQ(スケア)等、様々なものが存在しています。
また、使用する電流値により導体の太さを変更する必要があります。
絶縁体
絶縁体には導体から電気が漏れるのを防ぐ役割があります。
材質は塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリエチレン等が採用されています。
シールド
シールドは絶縁体とシースの中間に位置しています。
金属の導線を使用して、特殊な編み込みをして絶縁体全体を覆ったり、箔状にして包みこんだりします。
シールドは主にノイズの干渉を抑制する目的で使用されています。
シース
絶縁体が痛んで導体が露出してしまうのを防ぐ為、絶縁体の外側に被せられるものです。
被覆の材質には、一般的に塩化ビニル、ポリエチレン、ウレタン等が使用されています。
ケーブルを使うメリット
ケーブルを使う最大のメリットは、電気信号の質や伝送速度の安定さでしょう。
無線技術が発達したことケーブルを使用しなくても電気信号を伝送できるようになりましたが、ケーブルを用いる有線式のほうが、電気信号の質や伝送速度が安定します。
また、電源に関しては無線で送信する事が出来ず、まだまだケーブルの需要は高いです。
しかし、デメリットもあります。
ケーブルを使用して電気信号を伝送するには配線できる範囲でしか電気を伝送できず、遠くに伝送する時は無線技術に頼らねばなりません。また、配線スペースが必要になる事もあり、設置性が悪いとも言えます。
ケーブル選定のポイントとは?
ケーブルを選定する際のポイントは以下の3点です。
許容電流値
許容電流値から導体のサイズ(AWG・SQ等)を選定します。
必要となる仕様
使用環境により、どのような仕様が必要なのかを考える必要があります。
考えられる仕様としては、「UL(規格)の有無」「温度条件」等があります。
ケーブルの太さや色
「ケーブル使用時にどのように配線するか」「筐体スペースに収まるか」「コネクタは何を使用するか」を確認した上で、ケーブルの太さや色の選定をする必要があります。
ケーブルのお悩みは日本カールコード工業にお任せ!
いかがでしたでしょうか。
ケーブルの概要について理解することができましたか?
この技術コラムを執筆している日本カールコード工業は、
1955年にカールコードを開発し、NTTの指定メーカーとして多岐にわたる分野で、
カールコードや直線コードの製造、アッセンブリ製品の提供を行ってきました。
ケーブルやコードでお悩みの方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。