多芯ケーブルとは?特徴・種類や構造も解説!
多芯ケーブルの概要
多芯ケーブルとは、芯線が2本以上で構成されているケーブルのことです。
多芯ケーブルは複数の電気信号を伝送する際に使用され、さまざまな電気信号と電力供給を1本のケーブルに集約する事が可能です。
多芯ケーブルのメリット・デメリット
メリット
複数の信号線を1本のケーブルに集約する事が出来るので、配線作業が容易になります。
また、ケーブルの本数が減るので、小スペース化が実現できます。
デメリット
芯線の数が増えるほど、ハーネス加工が複雑になり難易度も上がってしまいます。
また、芯線の撚り合わせが複雑になり、ケーブル外径も太くなるのでケーブル製造が極めて困難になります。
多芯ケーブルの構造と製造方法
芯線が増えると撚り合わせ径が大きくなり、また一度に撚り合わせられる芯数も上限が決まっているので、ケーブル製造機器のスペック的に難しくなります。
一例として100芯(50対)を一回で撚り合わせることが出来ない場合は、下図のように5対を1束(10芯)として10束撚り合わせ、多芯ケーブルを製造する方法もあります。
20芯を超えるような多芯ケーブルの主な種類
VCTFケーブル
主に交流300V以下の屋内使用小型電気機器、制御盤内の配線及 び電源コードとして使用されます。
プリント局内ケーブル(SWVPケーブル)
局内および構内交換設備の配線に使用されます。
計装ケーブル(KPEV)
使用電圧60V以下の計測機器、ロボット、OA機器等の内部配線及び機器間用ケーブルとして使用されます。
多芯ケーブルのカールコード
芯数が多くなると、市販品ではなかなか入手出来ない多芯カールコードです。
上記でもご紹介した市販品のケーブルだとそもそもカール加工を想定して設計されておらず
形状はカールコードに出来ても、数回伸縮を繰り返しただけでカール部分がダレてしまう事が多いです。
しかし、弊社では多芯(20芯以上)でもカールコードを加工可能なケーブル設計のノウハウを持っております。
今回は、その一例をご紹介致します。
※上記製品は一例であり各寸法はご指定により変更可能です。
多芯ケーブルのお悩みは日本カールコード工業にお任せ!
いかがでしたでしょうか。
多芯ケーブルの概要について理解することができましたか?
この技術コラムを執筆している日本カールコード工業は、
1955年にカールコードを開発し、NTTの指定メーカーとして多岐にわたる分野で、
カールコードや直線コードの製造、アッセンブリ製品の提供を行ってきました。
多芯ケーブルやカールコードでお悩みの方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。