Column技術コラム

ハーネス(ケーブルアッセンブリ)とは?メリットから種類・用途について解説!

ハーネスとは?

ハーネスは「ワイヤーハーネス」や「ケーブルアッセンブリ」と呼ばれ、複数のケーブルを束ねて先端にコネクタや端子などを取り付けたものです。

ケーブルを使用するには先端を剥きだすなどの加工が必要ですが、昔は基板や装置の接続端子に直接ハンダで接続するといったことも多くありました。

近年ではケーブルの先端にコネクタなどを取り付け、ワンタッチで挿抜ができるものが主流となっています。

ハーネスのメリット

配線作業が容易

対基板、対コネクタ、家庭用電気製品の配線作業など、ワンタッチで誰でも簡単に接続出来るため、複雑な作業、スキルなどが不要です。

機器の修理やメンテナンスが容易

故障箇所や点検場所があった場合、複数の基板、複数の筐体をコネクタ間で切り離して機器や基板等の検査、点検、修理、交換が簡単に行えます。
昔は電気製品が故障して電気屋さんに持ち込んだら職人さんがはんだこてや工具を使ってケーブルを外していました。

しかし、現在は特別な工具を使わず、パチパチとハーネスを外すのが当たり前の時代になりました。

ハーネスの例

①機器内配線用ハーネス

機器・装置間などで多用されます。
電気製品、電子機器は小型化していくに伴ってBoard-to-Board(コネクタのみで基板同士を接続するもの)、FPC(フレキシブルプリント基板)、FFC(フレキシブルフラットケーブル)の需要が多くなり、こういったハーネスは昔と比較して大幅に減少してきております。

②外部接続ケーブル

例えばマイクロホンなどを無線機と接続させる際に、基板とケーブルを直接ハンダなどで接続させるよりも、コネクタ同士を接続させたほうが取付時のスキルも必要なく、修理時などの交換も容易に行えます。

ハーネス加工方法例

はんだ加工

はんだコテを使用して、熱により、鉛とスズを主成分とした合金(はんだ)を溶かして金属同士を接合する加工方法で、現在は鉛を含まない鉛フリーはんだが主流です。

【特徴】
・作業者により、仕上りにムラができやすい
・熟練の知識と技術が必要
・圧着加工に比べて、比較的安価に設備が用意出来る

【加工例】
・対基板コネクタ
・ケーブル中継用コネクタ
・防水コネクタ

圧着加工

専用治具により、ケーブルの芯線と端子等を密着させる加工方法です。

専用治具は、機械式・空気式・油圧式・ハンドツールなど、端子によりさまざまな圧着機の種類があります。

【特徴】
・圧着治具を用いる事により、作業者による出来栄えにムラが起こりにくい
・圧接加工と違い、1芯線ごとに圧着加工する必要がある
・はんだに比べて設備が高価
・メーカーや端子の種類によって圧着治具が異なる

【加工例】
・対基板コネクタ
・ケーブル中継用コネクタ
・防水コネクタ
・圧着端子(丸端子、ギボシ端子、タブ端子等)

圧接加工

被覆を剥いていない芯線に圧接用コネクタをとりつけ、専用治具により圧力を加えて心線とコネクタを接合させる加工方法です。

専用治具には、ハンドツール、卓上型などがあります。

【特徴】
・圧着と違い芯線の被覆を剥かずに加工出来る
・圧着加工と違い、多芯ケーブルを1回の圧接作業で加工が完了できる

【加工例】
・モジュラー
・圧接用コネクタ

成型加工

熱によって溶かした樹脂を任意の金型に流し込み型取りする加工方法です。

【特徴】
・形状が自由自在に出来る
・熟練の知識と技術が必要

【加工例】
・プラグ成型
・コネクタ成型
・ブッシング成型

ハーネスのお悩みは日本カールコード工業にお任せ!

いかがでしたでしょうか。

ハーネスの概要について理解することができましたか?

この技術コラムを執筆している日本カールコード工業は、
1955年にカールコードを開発し、NTTの指定メーカーとして多岐にわたる分野で、
カールコードや直線コードの製造、アッセンブリ製品の提供を行ってきました。

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