Works課題解決事例・VAVE提案事例
プラグ部分の不良低減・耐久性向上を図りたい
- ニーズ
- プラグ成形部の高品質化
- ソリューション
- ケーブルの成形方法を変更提案し、品質向上を実現
課題内容 | 成型不良、断線 |
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製品種類 | 成型 |
製品の用途 | 無線機器 |
相談内容
あるハーネス加工業者様にケーブル調達からモールド加工まで委託されているお客様よりいただいたご相談です。
こちらのお客様は「ケーブルがプラグ成型部分から抜けてしまう」というクレームを多数もらっていて困っているとのことでした。
問題解決のためにハーネル加工業者様と対策を講じて、モールド部分に接着剤を塗布する方法を取られておりましたが、それでもクレームが減少せず、当社にご相談いただきました。
提案・解決内容
お客様より現物をお借りして調査したところ、接着はされており真っ直ぐ引っ張る分には強度がありましたが、ねじれを加えるとすぐに剥がれてしまう状況でした。
また、プラグ部分とケーブルが密着していないのと1重成型だけになっておりました。
接着剤を塗布して強度を上げる方法は一般的によく見受けられますが、ケーブルの用途を考慮すると、ユーザー様のほうで使用中に弾みでケーブルを引っ張ってしまうことが多いです。
また、常に真っ直ぐな応力が掛かるわけではなく、ねじれなどが発生して剝がれてしまうケースがあります。
そこで、当社ではよりケーブルに密着しやすい樹脂を選定しご提案いたしました。
さらに2重成型をご提案し、より強度を上げました。
備考
今回のご提案によって、ケーブル使用に関するクレームが無くなり、安心してご使用いただけるようになりました。
近年は環境負荷物質規制などによって配合されている物質が変化していることも関係してか、昔はこんな問題はなかったのだが・・といったことが起こり得ます。日本カールコード工業でもモールド加工などで以前と同じ型番の材料を使っても以前とは成型条件が異なることがあります。過去にないトラブルが発生した際にはぜひ日本カールコード工業にお問合せください。