Works課題解決事例・VAVE提案事例
多芯ケーブルでカールコードを作りたい
- ニーズ
- 多芯ケーブルで、細く耐久性に優れたカールコードを作って欲しい
- ソリューション
- 芯線、被覆材をゼロから見直し、細く耐久性に優れた多芯カールコードを開発
課題内容 | ケーブルの太さ、バネ性 |
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製品種類 | カールコード |
製品の用途 | 工作機械 |
相談内容
多芯ケーブルでカールコードとして使いたい。また断線しにくい耐久性のあるケーブルが欲しいというお問合せがありました。
お客様のほうでは、一般的に多芯もので耐久性があるケーブルとなると太いものになってしまうと認識されており、さらにカールコードにするとかなりごついものになってしまうのではないかと考えられていたようです。
そこで出来るだけ細いもので製作できないかとご相談を頂きました。
提案・解決内容
高耐久性が必要とされていたため、合金の極細素線を使用し、TPEE(ポリエステル系熱可塑性エラストマー)を絶縁材として設計、
さらに外被は高弾性でありながら厚みを抑えられる材質を選定し、1芯ごとの太さをスリム化しケーブルのスリム化に成功しました。
一般的にポリエステルの場合は線が細く、芯線が中心から少しでもずれてしまうとショートする危険性が高まります。
また、芯線を中心に位置させて製作することは難しく、高い技術力を要します。
備考
今回のご提案によって、多芯であってもスリムでより軽量なケーブルを実現することができました。
また、ひと昔前は6~7φで艶ありのケーブルが重厚感・高級感があって良いという時代もありましたが、
昨今ではケーブルは細径でスリム化、軽量化を求められることが多くなりました。
このような背景に伴い、以前に比べてケーブルに使用する樹脂の種類が増えてきています。
弊社では今回のご提案のようにお客様の用途や使用環境等に応じて最適な材質でのケーブルをご提案いたします。